スクリーンリーダーでSkype


ここでは、インターネット回線を使って無料で通話ができるソフト、「Skype」を、視覚障害者がスクリーンリーダーでの読み上げを頼りに使う方法を説明しています。
なお、この情報は、2017/03/14現在の情報ですので、今後、操作方法等が変更される場合があります。

Skypeとは?


「Skype(スカイプ)」は、インターネット回線を利用して、文字でのチャットや音声通話、ビデオ通話などができるソフトです。
同じようなソフトには、最近話題の「Line」などがあります。
Lineは、スマートホンを使うことを前提に設計されていますが、Skypeはどちらかと言えばパソコン向けです。
現在、視覚障害者の間では、LineよりもSkypeを利用している方が多いと思われます。
Skypeの方が、スクリーンリーダーでも使いやすく設計されているからです。
現在、Skypeには、Windows版やMac版、iOS版、Android版などがありますが、ここではWindows版についての情報を、わかる範囲で掲載していきます。

ダウンロード


それでは、ダウンロード方法から説明します。
まず、SkypeのWebサイトヲ開きます。
そしてTabキーなどを使って移動すると、「ダウンロード」というリンクがありますので、それを開きます。
開いたページで、「Skype for Windows」という見出しの次にあるリンク、「Skype for Windows をダウンロード」を開くと、ダウンロードが始まります。

インストール

ダウンロードしたファイルを開くと、環境によってはUACが表示されるかもしれません。
その場合は、「はい」、あるいは「続行」のボタンを押します。
すると、インストールの言語を選択する画面になります。
おそらく、初期状態で日本語が選択されていると思いますので、「同意する-次へ」ボタンを押します。
次の画面では、「Bingを検索エンジンに設定する」、「MSNをホームページにする」といったチェックボックスがありますので、お好みに会わせて変更します。はじめは、どちらにもチェックが入っています。
設定が終わったら、「続行」ボタンを押します。
すると、自動的にインストールが行われ、Skypeが起動します。

サインイン


Skypeを初めて起動すると、サインイン画面が表示されます。
エディットボックスに、Skype名を入力し、「サインイン」ボタンを押します。
すると、パスワードを入れる画面になりますので、パスワードを入力し、「サインイン」ボタンを押します。
なお、まだSkypeアカウントを持っていない場合は、「アカウントを作成」のリンクを開き、そこから登録する必要があります。

最初にした方が良い設定


スクリーンリーダーでSkypeを操作する場合、以下の設定を行うと便利です。
これで、初期設定は終了です。
なお、音声通話をする場合には、オーディオデバイスの設定を行っておいてください。

連絡先リストについて


「連絡先リスト」とは、いわゆる電話帳のように、自分が通話をしたい、あるいは文字チャットを開始したい相手を登録し、呼び出すときに使うリストです。
Alt+1で、連絡先リストにフォーカスを移動させることができます。
ここでは、上下のカーソルキーで、各項目を移動することができます。
まず、1番上には検索ボックスがあります。ここは、Windows7から導入された、「プログラムとファイルの検索」に似ています。
一つ下に行くと、「お気に入り 連絡先をここにドラッグ」と読み上げる場所がありますが、これは触ったことが無いので詳細不明です。
さらに下に行くと、「全ての連絡先ボタン」などと読み上げるボタンがあります。ここでSpaceキーを押すと、ポップアップメニューが表示され、上下のカーソルキーでメニューの項目を移動できます。メニューには、「全て」、「Skype」、「オンライン」、「メッセンジャー」という項目があり、どれか一つを選択してEnterキーを押すと、リストに表示する項目を変更することができます。
その下には、自分が登録している連絡先のリストが表示されます。初めてSkypeを使用する場合は、「Echo / Sound Test Service」という項目だけが表示されているでしょう。
これは、オーディオデバイスの設定が正しく行われているかを確認するためのアカウントです。

「最近」について


Alt+2で、連絡先リスト、「最近」を表示させることができます。
これは、その名の通り、最近使った連絡先が表示される物です。
1番上には、やはり検索のエディットがあります。
その下には、最近使った連絡先が一覧表示されています。
このリストは、上に「昨日」、「今日」など、日付が表示される部分があり、その下に、その日に使った連絡先が表示されています。
たとえば、昨日は連絡先A、今日は連絡先Bと通話をした場合、次のようになります。

通話


それでは、連絡先と通話をする方法を説明します。
今回は、「Echo / Sound Test Service」に接続し、音声テストをやってみることにします。
まず、連絡先リストから、「Echo / Sound Test Service, オンライン」と読み上げるところを探します。
「オンライン」は、その連絡先が、現在通話できる状態であることを意味します。
これをステータスといい、ほかには「退席中」、「取り込み中」、「オフライン」などがあります。
ちなみに、自分のステータスを変更するには、Altキーで「スカイプ」メニューを出し、その中から「ログイン状態」のサブメニューを選択します。
さて、話を戻しましょう。
「Echo / Sound Test Service」を見つけたら、アプリケーションキー(あるいはShift+F10)を押します。
上下のカーソルキーで、「この連絡先と通話」を選択し、Enterを押すと、通話が始まります。

連絡先の追加


それでは次に、「検索」のエディットを使って、連絡先リストに、新しい連絡先を追加する方法を紹介します。
先ほどの容量で、「検索のエディット」を探します。
ここに、「名前」、「メールアドレス」、「Skype名」のいずれかを入力します。
これらは、全て入力しなくても、一部を入力しても良いと思います。
そして、下カーソルキーで「Skypeを検索」ボタンに移動し、SpaceあるいはEnterキーを押します。
そうすると、縦1列に、検索結果のリストが表示されます。
目的のアカウントを見つけたら、アプリケーションキーを押し、上下カーソルキーで「連絡先の追加」を選択し、Enterを押します。
すると、「連絡先追加のリクエスト」を送信する画面になります。
「送信」ボタンを押すと、相手に「○○さんがあなたを連絡先リストに追加しようとしています」といったメッセージが送信されます。
相手が承諾すれば、お互いに通話やチャットができるようになります。

チャットの送受信をやってみる



連絡先リストから、チャットを送信したい相手を選び、Enterキーを押します。
すると、新しいウインドーが開き、「ここにメッセージを入力」というエディットボックスにフォーカスが当たります。
ここに、何かメッセージを書き、Enterキーを押すと送信されます。
相手からメッセージを受信すると、「ひゅいっ」というような効果音が鳴ります。
スクリーンリーダーによっては、相手から来たメッセージを自動的に読み上げます。
相手から来たメッセージや、自分が送信したメッセージなどが表示されているリストに移動するには、メッセージの入力するエディットボックスから、上カーソルキーを押します。 1回では移動しなかった場合は、何度か上カーソルキーを押してみてください。

NVDAユーザーの皆さんへ


現在、NVDAとSkypeを併用すると、日本語がうまく入力できないという不具合があります。
たとえば、「か」と書くと、「kあ」と入力されてしまいます。
現在の所、メモ帳などのテキストエディタでメッセージを書き、それをコピーしてからSkypeに貼り付けるしか方法が無いようです。
もし、何か別のスクリーンリーダーをお持ちの場合は、そちらを使用してチャットをされることをおすすめします。

最後に


以上、簡単ではありますが、わかる範囲でSkypeの使い方を説明してみました。
何か、お気づきの点などあれば、ご連絡いただければ幸いです。
ちなみに、かしわもちかずとのSkype名は、
kazuto.kashiwamochi
です。
あまり音声通話はしませんが、よろしければ登録してみてください。