昨日、「高田渡/五つの赤い風船」というアルバムを購入した。 これは、未だに「名盤」と言われているアルバムだ。 かつて存在した、「アングラレコードクラブ(URC)」の第1回配布のレコードだ。 URCというのは、規制のレコード会社からは、歌詞の内容が過激であるなどの理由でリリースできない作品を販売するため、フォークシンガーの高石ともやさんなどが中心となって作られた、会員制のクラブである。 2ヶ月に1回、2000円を振り込むと、アルバム1枚とシングル2枚が送られたという。 当初は、会員を1000人募集したが、応募者が後を絶たなかったので、募集定員を倍の2000人にした。 そして、ついには一般のレコード店での販売を開始したという。 その、第1回の配布のアルバムが、この「高田渡/五つの赤い風船」である。 これは、A面が高田渡、B面が五つの赤い風船という、奇妙なレコードである。 このレコードは、大阪の毎日放送のスタジオで、ライブ形式で録音された。 高田渡は、ライブ形式の録音であることを、事前に知らされていなかったという。 何も知らずにスタジオに入ると、客がいる。 そこで、一言「サクラ!」と叫んだ。 この様子は、1曲目の「ことだよ」で聞ける。 ここまで、前半の高田渡の部分について書いてきたが、五つの赤い風船の音楽をしっかりと聞いたのは初めてだ。 これはこれで、弾き語りとは違った良さがあると思う。 このアルバムには、名曲「遠い世界に」も収録されている。 この曲は過去にも聞いたことがあったが、オートハープの音色が独特の雰囲気を出していると思う。 また機会があれば、オートハープも弾いてみたい、そんなことを感じる。
|
2017年7月15日(土)
No.583
|
|